「記者たち 衝撃と畏怖の真実」ロブ・ライナー
「バイス」と同じようにイラク戦争突入のアメリカの舞台裏のもう一つの物語。フセイン政権を倒壊させるために、イラクが「大量破壊兵器」を保持しているという理由をでっちあげ、イラク侵攻に踏み切ったジョージ・W・ブッシュ政権。ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといった大手新聞やアメリカ中のメディアが政府の発表をそのまま報道する中で、ただ一つ、地方新聞社を傘下にもつナイト・リッダー社だけが、「大量破壊兵器」の存在に疑問を持ち続けた。そのワシントン支局の記者たちの実話を元にした映画。
ワールド・トレードセンターが攻撃され、アメリカ中が愛国一色となり、イラク戦争に一気に傾いていったとき、政府の発表をただ伝えるだけではなく、「疑問」を持ち続けることを怠らなかった編集長と記者たち。大手メディアがことごとく政府の広報機関になってしまったことの恐ろしさに改めて気づく。先に物事を決めて、理由を後から作るベトナム戦争の過ちの繰り返し。国全体が大きな危機に陥った時、同じ空気に覆われた時、メディアが「疑問」を持たなかったら、すべては一つの方向に流れて行ってしまう恐ろしさ。時代の同調圧力の大きさに抗うことは、いかに難しいことなのか。
娯楽映画仕立てで、真実を最後まで追求し続けた小さな新聞社の記者たちの孤立感を描いている。メディア関係者は観るべき映画。ジャーナリズムの役割とは何かを改めて気づかされる。ロブ・ライナー監督自らナイト・リッダー社の編集長を演じている。トミー・リー・ジョーンズは日本のCMですっかりお馴染みになっているため、普通の役を演じていても、特別な宇宙人のように見えてしまう(笑)
原題:Shock and Awe
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:ツイン
上映時間:91分
監督:ロブ・ライナー
製作:マシュー・ジョージ、ロブ・ライナー、ミシェル・ライナー、エリザベス・A・ベル
脚本:ジョーイ・ハートストーン
撮影:バリー・マーコウィッツ
音楽:ジェフ・ビール
字幕監修:池上彰
キャスト:ウッディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ロブ・ライナー、ジェシカ・ビール、ミラ・ジョボビッチ、トミー・リー・ジョーンズ、ルーク・テニー、リチャード・シフ
☆☆☆3
(キ)
ワールド・トレードセンターが攻撃され、アメリカ中が愛国一色となり、イラク戦争に一気に傾いていったとき、政府の発表をただ伝えるだけではなく、「疑問」を持ち続けることを怠らなかった編集長と記者たち。大手メディアがことごとく政府の広報機関になってしまったことの恐ろしさに改めて気づく。先に物事を決めて、理由を後から作るベトナム戦争の過ちの繰り返し。国全体が大きな危機に陥った時、同じ空気に覆われた時、メディアが「疑問」を持たなかったら、すべては一つの方向に流れて行ってしまう恐ろしさ。時代の同調圧力の大きさに抗うことは、いかに難しいことなのか。
娯楽映画仕立てで、真実を最後まで追求し続けた小さな新聞社の記者たちの孤立感を描いている。メディア関係者は観るべき映画。ジャーナリズムの役割とは何かを改めて気づかされる。ロブ・ライナー監督自らナイト・リッダー社の編集長を演じている。トミー・リー・ジョーンズは日本のCMですっかりお馴染みになっているため、普通の役を演じていても、特別な宇宙人のように見えてしまう(笑)
原題:Shock and Awe
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:ツイン
上映時間:91分
監督:ロブ・ライナー
製作:マシュー・ジョージ、ロブ・ライナー、ミシェル・ライナー、エリザベス・A・ベル
脚本:ジョーイ・ハートストーン
撮影:バリー・マーコウィッツ
音楽:ジェフ・ビール
字幕監修:池上彰
キャスト:ウッディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、ロブ・ライナー、ジェシカ・ビール、ミラ・ジョボビッチ、トミー・リー・ジョーンズ、ルーク・テニー、リチャード・シフ
☆☆☆3
(キ)
スポンサーサイト